- QUESTION & ANSWER -
LED(発光ダイオード)を映像の表示素子とし、縦横全面に規則正しく配列しそれらの発光により映像を映し出すディスプレイ。LEDをバックライトの光源に使う液晶ディスプレイとは違い、1 LEDが1ピクセル(画素)として直接映像を表現する産業用ディスプレイ。
自発光ならではの強烈なインパクトと太陽光にも負けない圧倒的な高輝度を兼ね備え、小規模ユニットを積み上げることにより、大型、小型、用途や設置場所にあわせ画面サイズ(解像度)も自由にスケールアップ可能です。出来合いのモニターをマルチ画面方式とは違い、ベゼル(枠)・隙間なくフラットな画面を思いのままに作ることが出来ます。
LEDディスプレイは一つのLEDが1画素の表現となり、対面積当りの密集度が高ければ高いほど、鮮明な画像を近距離で見ることが可能です。従来屋外にて目にするLEDディスプレイは遠くからの視認を基本に、LEDの配列は非常に粗い(LED間の隙間が広い)物でした。
それが昨今RGB素子を一体化したSMD(表面実装)タイプのLEDを細かく敷き詰め、隣のLEDとの距離(ピッチ)も数(一桁)mmといった、高密度・高精細化が進み、美しい映像を近距離で視認することが可能になってきました。
これまで屋内モデルにおいても3-4mmピッチが最も高精細といわれている業界の中で、弊社は一挙に2mmをきる、ピッチ1.9mm製品を2011年に業界で初めて実現し大きな話題となりました。
その背景には、アナログ半導体技術のリーディングプロバイダである弊社独自の高集積LEDドライバICの存在があります。従来よりもLEDの駆動効率を上げ、独自の方式により電力損失および熱放散を30%以上削減、それにより1平方メートルあたり44万4000ピクセルという高密度なディスプレイを高輝度、且つ熱や電力の問題なく実現できます。そして部品点数や回路のシンプル化が可能なことから、高い輝度を保ちながらリフレッシュレート、グレースケール(階調)、ゴースト除去、さらには静音、長寿命など各種スペックにおいて大いに優位性を発揮しています。
また、ピッチ1.5mmや1.9mmといった超高精細品で採用する技術を同様に活用し、逆にピッチの粗い製品(2.6mm, 3.9mm, 5.2mmなど)を随時製品化して行っており、より安定度の高い製品を提供しています。
シリコンコアテクノロジー(SCT)が採用するCommon Cathode(コモンカソード)テクノロジーは従来のCommon Anode(コモンアノード)形式に比べ電力損失、熱放散、部品点数も少なく従来難しいとされてきたLEDピッチ3mm以下の高精細パネルを実現する最も重要な技術の一つです。
アナログ半導体技術のリーディングプロバイダーである当社SCT(シリコンコア・テクノロジー)グループが開発した独自の高集積・低消費電力LEDドライバーICによりこれまでの問題を解決、ピッチ1.9mm以下の超高精細・高機能パネルを品質高く、高寿命で提供します。
コモンアノード形式では狭ピッチをサポートするため、リフレッシュレートやグレースケールの低減、また低集積・高電力消費、熱放出を理由に大きな冷却用ファンを必要とする、製品寿命の短縮などの代償を払うことにもなります。
弊社がパテント(特許)を持つアンチモアレフィルタ(カメラでの再撮用途においてモアレを除去する)、また業界初となる、狭ピッチ(P1.9mm)での輝度4,000cd/m2を実現した製品をご紹介いたしました。これにより太陽光の影響を強く受ける環境(窓際で屋外に向けて設置、あるいは、ケーシングをして屋外に設置など)においても狭ピッチ・高精細パネルの設置が可能となります。
多くの狭ピッチ製品が輝度800-1,000cd/m2であるのに対し、弊社P1.2, P1.5等は2,000cd/m2以上およびこの高輝度においても高リフレッシュレート、低消費電力を実現している。同輝度レベルでは半分ほどの消費電力であり当然発熱も低い。屋内使用においては輝度1,000cd/m2ほどでの運用が考えられますが、持っている輝度ポテンシャルをMaxで使用し続けるのと、余裕を持って半減で使用するのでは、常設等での長時間運用アプリケーションなどにおいては、メンテ率や寿命等において大きく影響することは疑いの余地もないでしょう。
コモンアノード形式では狭ピッチをサポートするため、リフレッシュレートやグレースケールの低減、また低集積・高電力消費、熱放出を理由に大きな冷却用ファンを必要とする、製品寿命の短縮などの代償を払うことにもなります。
SCTグループの高集積・コモンカソードLEDドライバーICは実装コンポーネントを削減、それにより放熱も少なく更なるLEDの実装や全ての必要部品を実装後もシンプルな基板設計を可能にします。 それにより高いバンド幅の確保と共にEMIエミッションを削減し、リフレッシュレートとグレースケール性能を向上させることができます。
低い電力消費と低発熱によりSCTグループの高精細LEDパネルは外部での冷却ファンを必要としない静音設計です。これは大きな差別化要因の一つで、熱による設置の制限や製品寿命、屋内施設での音(ノイズ)に対する制限などもクリアできます。
各種ピッチ製品を取り揃えておりますので、屋内外、設置ロケーションやご希望サイズ・解像度、ご予算にあわせお選びいただくことが可能です。
また弊社製品の大きな特長の一つでもありますファンレス(ファンがない)製品の提供が可能です。お求めの輝度やピッチにもよりますが、前述する弊社の技術的背景から、発熱が少なく、ファンによる冷却・熱放出を必要としないため、ファン音が無い、基本無音の大型ディスプレイを実現できます。これは屋内設置、特に会議室やホールといった音にセンシティブな環境であっても心地よく使っていただけ、また熱の問題が無いと言うことはLEDおよびその他部品を含めた製品としての製品寿命にも大きく貢献するものです。
またリフレッシュレートなど各種スペックの高い製品となっていますので、カメラによる再撮などでも高いパフォーマンスを発揮します。
製品の選択としては、設置環境(屋外/屋内)、距離、設置面積・サイズ、輝度、見た目、予算等の要素から最適なものをお選び頂きます(必要不可欠要素がある場合には、それを基準にお選びください)。
前述の通り、LEDディスプレイは1 LEDが1ピクセル(画素)となりますので、画面搭載LEDの数=解像度となります。必要な解像度がお決まりであれば、それをどのピッチの製品で実現するかにより、画面サイズが決まってきます。あるいは、設置場所・サイズおよび予算などの制限から採用するピッチ(製品)が決まり、またそこから解像度が決まってきます。
弊社から直接レンタルはしておりませんが製品により機器をお持ちの会社様をご紹介しますので、お問い合わせください。
昨今増えてきております4K対応機器とはフルHDの4倍の画素数(4K UHDTV:3840 x 2160、DCI 4K:4096 x 2160、4K2Kともいう)の映像を出力する機器です。LEDビジョンにおいても同様に、パネルを必要枚数積み上げることで4K解像度のスクリーンを作り上げることができます。また、弊社の持つ高精細(狭ピッチ)製品を使うことにより、より現実的な大きさで4Kのドットバイドット(Dot by Dot)スクリーンを実現できます。
例えば、Magnolia P1.5製品で4K2Kスクリーンを構築した場合、260インチ(W5,760mm x H3,240mm、使用ユニット数:12 x 12 = 144ユニット)あるいは、Lavender P1.2製品で構築した場合には、220インチ(W4,864mm x H2,736mm、使用ユニット数:8 x 8 = 64ユニット)といったサイズになり、施設の制限等でこれまでの大きさでは設置ができなかった場所にも対応することが可能です。